ブログ|成田農園合同会社

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成田農園のよもやま話~第18回~

皆さんこんにちは!

 

千葉県成田市でさつまいもやお米を生産している農家の

成田農園合同会社、更新担当の富山です。

 

 

 

追肥 ― 「少なくていい」が最高の芋を作る秘密

 

 

 


🌾 肥料は“控えめ”が鉄則

 

さつまいもは肥料を多く必要としない作物です。
むしろ、肥料をやりすぎるとツルばかり伸びて芋が太らなくなる「ツルぼけ」を起こします。

ツルぼけとは、窒素肥料が多すぎることで葉や茎に栄養が偏り、肝心の芋が育たなくなる現象。
見た目は青々として健康そうでも、土の中はスカスカ……。これが一番多い失敗例です。

🌱基本の考え方

  • さつまいもは「痩せた土地」でこそおいしく育つ。

  • 肥料のやりすぎは「葉の立派さ」と「味の低下」を引き換えにする。


⏰ 追肥のタイミング

 

  • 1回目(定番):植え付けから約1か月後。ツルが畝を覆い始めた頃。

  • 2回目(必要な場合のみ):芋の太り始める7月下旬〜8月ごろ。

基本的には1回の軽い追肥で十分
もしツルの伸びが鈍い・葉色が薄いと感じる場合のみ、2回目を少量行います。

💧コツ

  • 土の表面に肥料をまき、軽く混ぜる程度。

  • 一度に多く与えず、様子を見ながら分けて施す。


🌿 肥料の選び方

 

肥料は「何を与えるか」で結果がまるで違います。
おすすめは、カリウム(カリ)中心の肥料。
カリは芋の肥大を促進し、甘さを高める効果があります。

逆に窒素分が多い肥料は、ツルが暴れて芋が太らない原因になるため注意。

🍂肥料選びのポイント

  • カリ多め(例:草木灰、硫酸カリ)

  • 有機肥料(堆肥、油かす、骨粉)でじっくり効かせる

  • 化成肥料の使いすぎはNG


🌾 有機肥料の効果

 

有機肥料は、栄養がゆっくり効くため、急激な成長を抑えつつ土を豊かにします。
また、土中の微生物を活性化させることで、芋の香りと食感を良くします。

この「ゆっくり育てる」環境が、最終的に“ほくほくで甘い芋”を育てるのです。


🏠 栽培環境別の追肥量

 

栽培方法 肥料の量 ポイント
ハウス栽培 少なめでOK 温度が安定しているため養分が逃げにくい
露地栽培 少量を2回に分けて 雨で流れやすいため分割施肥が効果的

 

💡アドバイス

肥料を「足す勇気」より、「抑える勇気」を持つ。
芋は“足りないくらい”がちょうど良い。


🍠 追肥のまとめ

 

ポイント 内容
追肥回数 基本1回、状況に応じて2回まで
肥料の種類 カリ中心、有機肥料が理想
注意点 窒素過多=ツルぼけの原因
効果 甘み・香り・繊維の質が向上

🌿 まとめ ― 肥料を減らす勇気が「甘さ」を生む

 

肥料は多ければ良いわけではありません。
むしろ“控える勇気”が、糖度を上げ、風味豊かな芋を育てる最大のコツです。

肥料を少なくすることで、植物は「自ら栄養を蓄えよう」として、
自然と甘くて濃厚な芋を実らせてくれます。

🍠✨

与えるより、見守る。
それが、本当においしいさつまいもを育てる最短ルートです。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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成田農園のよもやま話~第17回~

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水やり ― 芋の形と甘さを決める、最重要ポイント

 

 

 


🌱 植え付け直後の「最初の一回」が命

 

さつまいもの栽培において、水やりは単なる作業ではありません。
実は「どのタイミングで、どれだけ与えるか」で芋の形や甘さが大きく変わる、非常に繊細な工程です。

まず最初に大切なのが、植え付け直後のたっぷり水やり
この段階では、苗の根がまだ新しい土に馴染んでおらず、乾燥するとすぐに枯れてしまいます。
苗の根元に向けて、地面が光るくらいたっぷりと水を与え、土と根をしっかり密着させます。

💧ポイント

  • 植え付け直後は「土の奥までしみ込む」ほど与える。

  • 翌日は土の表面を触って、しっとりしていれば水やり不要。

  • 風が強い日や気温の高い日は、夕方に軽く潅水して乾燥を防ぐ。

この最初の1回が、その後の苗の活着を決定づけます。
ここで失敗すると根張りが悪く、芋の太りも悪くなるため、慎重に行うことが大切です。


🌿 活着後は「控えめ」が鉄則

 

およそ1週間が経過すると、葉がピンと上を向き始めます。
これは「根が張ったサイン」。ここからは水の与え方を切り替え、乾かし気味の管理に移ります。

さつまいもは乾燥に強い反面、湿気には非常に弱い植物です。
水を与えすぎると、土中の酸素が減って根が呼吸できず、芋が細長くなったり、味が薄くなったりします。
この状態を「水太り」と呼び、糖分の蓄積が妨げられてしまうのです。

🌤️理想的な管理

  • 表面が乾いてから2〜3日後に軽く湿らせる程度でOK。

  • 雨が続く時期は水を与えず、排水を優先。

  • 乾燥よりも過湿のほうがダメージが大きいと覚えておく。


🌦️ 季節による水管理のコツ

 

季節や天候によっても、水の管理は変化します。

  • 梅雨期:畝を高くして排水を確保。水は極力控えめ。

  • 真夏:高温による乾燥を防ぐため、藁やマルチを敷いて保湿。

  • 秋(収穫前):収穫2週間前から水を止めて糖度を上げる。

農家の中には「葉の色で判断する」人も多く、濃い緑は水分過多、少し明るめの黄緑はちょうど良い水分量のサインです。

💡コツ

朝に与えて、日中の太陽で乾かすのが理想。
夜間の水やりは蒸れて病害の原因に。


🍠 収穫前の「水切り」が甘さを生む

 

収穫の1〜2週間前からは、水を完全に止める「水切り」を行います。
これは、芋の中の糖分を濃縮させ、焼き芋にしたときの“ねっとりとした甘さ”を引き出すための大切な工程。
水を我慢させることで、植物が自ら糖を蓄えようとする性質を利用しています。


🌻 まとめ ― 水やりの鉄則

 

ポイント 内容
植え付け直後 根付きのためにたっぷり水を与える
活着後 乾燥気味に管理、与えすぎない
季節管理 梅雨は排水重視、真夏は保湿、秋は水切り
収穫前 水を控えて糖度アップ

 

💬ひとことで言えば…

水やりは「最初に与え、あとは我慢」。
甘いさつまいもは、“控えめ”な管理から生まれます。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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成田農園のよもやま話~第16回~

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🌾 さつまいもの植え付け ― 形と収量を決める分岐点

 

 

 

苗作りで育てた元気な苗を畑に植えるのが 植え付け の工程です。

多くの地域では5月頃、気温と地温が安定した時期に行われます。

この作業はただ苗を土に挿すだけではなく、収穫の形や量を左右する分岐点 ともいえる大切なステップです。


🏞️ 畑の準備 ― 畝立てとマルチシート

 

まずは畝を作ります。畝は水はけを良くし、根の成長を助ける役割があります。

その上に黒いマルチシートを張るのが一般的です。

  • 雑草を防ぎ、管理作業を軽減

  • 地温を高めて苗の根付き(活着)を促進

  • 土壌の水分を保持し、乾燥を防止

この準備をきちんと行うかどうかで、苗の成長スピードや安定性が大きく変わります。


🌱 苗の挿し方 ― 三つの方法と特徴

 

さつまいもの苗の植え方には主に3種類があり、それぞれ仕上がりの形や収穫量に影響します。

  • 斜め植え
     最も一般的で、芋の形がバランス良く揃いやすい。見た目の良いさつまいもを狙うときに使われます。

  • 船底植え
     苗の根元を曲げ、船底のようにU字に植える方法。大きく育ちやすく、収穫量を増やすのに向いています。

  • 水平植え
     苗を寝かせるように横に挿す方法。たくさんの芋がつきやすいですが、形が不揃いになる傾向があります。

農家は「量を取るか、形を揃えるか」を考えながら、目的に応じた植え方を選びます。


💧 植え付け後の管理 ― 苗を守る日々

 

植え付け直後は、苗がまだ根を張っていないためとてもデリケートです。

  • 根付くまではたっぷりと水を与える

  • 強風や雨で苗が倒れたり抜けたりしないよう注意

  • 枯れた苗が出た場合はすぐに補植してバランスを保つ

この時期の数週間をどう乗り越えるかで、秋の収穫の成否が決まるといっても過言ではありません。


✅ まとめ

 

植え付けは、収穫の「形」と「量」を決める重要工程です。

  • 畝づくりとマルチ張りで土台を整える

  • 挿し方を工夫して狙い通りの収穫を目指す

  • 植え付け直後の丁寧な管理で苗を守る

 

苗作りで生まれた命を畑に送り出し、力強い成長へとつなげていく――植え付けは、さつまいも栽培の大きな節目です。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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成田農園のよもやま話~第15回~

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🌱 さつまいもの苗作り ― 良い苗が収穫を決める

 

 

 

さつまいも栽培における最初の大仕事が 苗作り です。

秋に立派なさつまいもを収穫するためには、この春先の段階でどれだけ健康的で強い苗を育てられるかがすべての鍵を握っています。

農家にとっては「ここで失敗すれば収穫まで響く」というほど重要で、まさに経験と技術が試される工程です。


🛏️ 苗床づくり ― 種いもを眠らせる場所

 

まずは、苗を育てるための 苗床(なえどこ) を準備します。

苗床は苗のゆりかごのような存在で、芽がしっかり伸びていく環境を整えることが目的です。

  • 土は水はけが良く、養分のバランスが取れたものを使用

  • 気温は20〜30℃を目安に保ち、発芽を促進

  • 地域や天候によっては、黒マルチやビニールトンネルを使い、地温を上げる工夫をする

 

この段階をおろそかにすると、芽が均一に出ず、良い苗が確保できません。

農家は毎年の気候の違いに合わせて微調整を行っています。


🌱 芽の生長管理 ― 光と水のバランス

 

種いもを苗床に伏せ込んでしばらくすると、芽が出てきます。

この芽をどのように育てるかが勝負どころです。

  • 日光:十分に浴びせて、葉を濃い緑色に育てる

  • 水分:乾燥させすぎず、しかし過湿を避けて病気を防ぐ

  • 間引き:芽が混み合うと風通しが悪くなるため、適度に間引きを行う

 

芽がヒョロヒョロに伸びすぎてしまうのは失敗のサイン。

節の間が短く、茎が太く、葉が元気な芽こそが「良い苗」とされます。


✂️ 苗の切り取り ― タイミングを見極める技術

 

芽が20〜30cm程度に伸び、葉の色が濃く、茎もしっかりしてきたら、いよいよ苗の切り取りです。

  • 切るのは朝の涼しい時間帯に行い、苗の鮮度を保つ

  • 傷つけないように丁寧に扱い、しおれを防ぐ

  • 葉の状態や病気の有無を見極めながら選別

 

農家は、この「切り取りのタイミング」を毎日の観察から判断します。

早すぎても遅すぎても苗の質が落ちてしまうため、ここに長年の経験が生かされます。


✅ まとめ

 

苗作りは、さつまいも栽培の土台そのものです。

  • 苗床での環境管理

  • 芽の生長を支える日々の観察

  • タイミングを見極めた切り取り

 

これらを積み重ねて育てられた苗は、その後の植え付けから収穫までを力強く支えてくれます。

言い換えれば、秋の美味しいさつまいもは、春の苗作りにすでに約束されているのです。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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成田農園のよもやま話~第14回~

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土づくり

 

 

 

「さつまいもは痩せた土地でも育つ」とよく言われます。

確かに生命力の強い作物ですが、美味しくて形の良い芋をつくるには、やはり 土づくりが基本中の基本 です。


理想の土質

 

さつまいもに向いているのは「砂壌土」。ふかふかで通気性があり、水はけが良い土です。

  • 硬い土 → 芋が曲がったり、分かれてしまう。

  • 栄養過多 → ツルばかり伸び、肝心の芋が太らない。

 

つまり「適度に栄養があり、柔らかく、水はけが良い土」が理想的な条件です。


畑の準備

 

苗を植える前には、入念な準備が必要です。

  • 深耕:畑を深く耕し、空気を含ませて根の張りを良くする。

  • 石や根の除去:障害物を取り除き、芋がまっすぐ育つ環境を整える。

  • 畝立て:高畝にすることで、水はけを確保し、雨が続いても根腐れを防ぐ。

 

これらの準備を丁寧に行うことで、健康なさつまいもが育つ土壌が完成します。


自然に優しい土づくり

 

近年は「環境にやさしい農法」への関心も高まっています。

  • 堆肥の利用:落ち葉や家畜のふんを発酵させた堆肥を混ぜ、土を柔らかくする。

  • 有機物の補給:微生物の活動が活発になり、土の栄養バランスが自然に整う。

  • 農薬削減:強い土を作ることで病害虫に負けにくくなり、農薬に頼らない栽培が可能に。

 

このような工夫が、美味しくて安全なさつまいもを育てることにつながっています。


土づくりは農業の出発点

 

「良い土は良い作物を育てる」という言葉があるように、土づくりは農業の根幹です。


農家は畑の状態を五感で感じ取り、代々受け継がれてきた知識と経験を活かしながら、毎年の土づくりに取り組んでいます。

さつまいもは土の力を素直に反映する作物。だからこそ、農家は土と真剣に向き合うのです。


✨ まとめ

 

「栽培の基本サイクル」と「土づくり」は、さつまいも農家の仕事を知る上で欠かせない要素です。

  • 春 → 苗の植え付け

  • 夏 → 生育管理

  • 秋 → 収穫

  • 冬 → 貯蔵・出荷

 

そして、そのすべての基盤となるのが 土づくり


土と向き合い、季節のリズムを大切にすることで、美味しいさつまいもが私たちの食卓に届いているのです。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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成田農園のよもやま話~第13回~

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栽培の基本サイクル 🌱

 

 

 

さつまいもの栽培は、単に苗を植えて収穫するだけではありません。


農家の一年は、春の苗植えから始まり、夏の生育管理、秋の収穫、冬の貯蔵と出荷まで、きっちりとしたサイクルで動いています。

まるでリズムを刻むように、この流れを守ることが美味しい芋づくりにつながります。


🌸 春:苗の植え付け

 

春は、畑がにぎやかになる季節です。

冬の間に準備してきた畑に、いよいよ苗を植え付けます。

  • 畝立て:まず土を高く盛り上げて畝をつくります。水はけを良くし、根が伸びやすい環境を整える大切な工程です。

  • マルチ張り:黒いビニール(マルチシート)を畝にかぶせ、土の温度を保ち、雑草を防ぎます。

  • 苗挿し:ツルからとった苗を、斜めに差し込むように植えます。挿し方によって芋の形が変わるため、農家の経験と勘が光る瞬間です。

 

植え付け直後は根が弱く、水分を欲しがるため、しっかり水やりを行います。

ここで苗が元気に根付くかどうかが、その後の生育を大きく左右します。


☀️ 夏:生育管理

 

夏は、さつまいもがぐんぐん成長する時期。

ツルが伸び放題になるため、管理作業が欠かせません。

  • 除草作業:雑草が生えると、芋の養分や水を奪ってしまうため、草取りは必須です。

  • ツル返し:さつまいものツルは地面に触れると根を出し、そこに栄養が取られてしまいます。余分な根を防ぐために、ツルをひっくり返して元の株に栄養を戻す作業を行います。

  • 水やりと肥料:雨が少ない時期には水やりをし、芋の肥大を助ける追肥を施すこともあります。

  • 病害虫対策:ヨトウムシやアブラムシなど、芋や葉を食べてしまう害虫が現れるため、畑の見回りは欠かせません。

 

この時期の管理を怠ると、収穫量や品質に直結するため、農家にとっては腕の見せ所です。


🍂 秋:収穫

 

秋になると、いよいよ収穫の季節を迎えます。

  • 時期:霜が降りる前、10月〜11月がベスト。霜に当たると芋が傷み、保存が難しくなってしまいます。

  • 収穫作業:スコップや専用の掘り取り機を使い、土を丁寧に掘り起こします。さつまいもは皮が薄くデリケートなので、ちょっとした傷が商品価値を下げてしまいます。一本一本、慎重に扱う姿勢が大切です。

  • 収穫の喜び:大きな芋が出てくると「やった!」という声が上がり、畑は笑顔に包まれます。農家にとって、一年の努力が報われる瞬間です。


❄️ 冬:貯蔵・出荷

 

収穫後すぐのさつまいもは、まだ甘みが少なく、でんぷん質が多めです。

ここで大切なのが「貯蔵」です。

  • キュアリング:収穫後すぐに芋を専用の場所で乾かし、表面をコーティングして傷を治します。これにより保存性が高まり、甘みも引き出されます。

  • 貯蔵庫:温度は13〜15℃、湿度は80〜90%を保ち、さつまいもにとって快適な環境をつくります。

  • 出荷:冬の間は市場やスーパー、直売所へ。最近はネット通販やふるさと納税でも人気が高まっており、販路は広がっています。

 

このように、一年を通してリズムを大切にしながら、農家は自然と向き合っているのです。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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成田農園のよもやま話~第12回~

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さつまいも農家のやりがい&大変なこと

今回は、私たちが実感している、**さつまいも農家としての「やりがい」と「大変なこと」**について、本音でお話しします。


🌟やりがい①:お客さんの「美味しかったよ」の声!

 

農業をやっていて一番嬉しい瞬間、それはやっぱり、「このさつまいも、めちゃくちゃ甘くて美味しかったよ!」という声をいただいたときです。

遠方からリピート注文をくださる方や、SNSで写真を投稿してくれる方も増えてきて、
「自分たちの頑張りが、ちゃんと誰かの食卓で笑顔になってるんだな」と感じられると、すべての苦労が報われた気持ちになります。


🌟やりがい②:四季を肌で感じる豊かさ

 

さつまいもは、春に苗を植え、夏に伸ばし、秋に収穫し、冬は土づくりに戻る…
自然と共に生きる感覚があるのが、農業の素晴らしいところです。

季節の移ろいを肌で感じ、天候の一つひとつに敏感になることで、自然と心も研ぎ澄まされるようになります。


💦大変①:天候に左右されるリスク

 

農業に“定休日”はありません。
また、台風・干ばつ・長雨…自然相手の仕事なので、努力が報われないときもあります。

収穫直前に台風が来て、畑が水浸しになったときは、本当に落ち込みました。
でも、そういう経験を乗り越えてきたからこそ、「農業は運と技術のバランス」と学べました。


💦大変②:重労働・暑さ・孤独感

 

夏場の作業は灼熱地獄。冬は霜で手がかじかみます。
また、1人でコツコツ作業する時間が多いため、孤独に感じることも。

でも、それを乗り越えるのはやっぱり、「収穫の喜び」や「お客様の声」。
苦しい時期があるからこそ、一つひとつの成功が心に残るんです。


✨まとめ:大変だけど、やっぱり農業は楽しい!

 

農業は、楽しいことばかりではありません。


でも、自分の手で育てた作物が人の心と体を満たす——これほど誇りに思える仕事はなかなかないと思っています。

今後も、より甘くて美味しいさつまいもを届けられるよう、試行錯誤を重ねていきます!

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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さつまいも農家の1日!どんな仕事をしてるの?

 

 


今回は、**「さつまいも農家の1日」**を一般的な市場での例を基にご紹介します。

「農家ってのんびりしてそう」「収穫のときだけ忙しいんでしょ?」と思っていませんか?
実は、1年中やることがびっしり詰まっているんです!


🌅 朝 起床 → 畑へ直行!

 

朝はとにかく早いです。特に夏場は、暑くなる前に作業を終わらせる必要があるので、日の出と共に活動開始です。

畑に着いたら、まずは苗の様子をチェック。
萎れていないか、虫にやられていないか、前日の雨で地面が緩んでいないかを見ながら、1本1本丁寧に見ていきます。


🌱 午前中:苗の手入れ・草取り・土の管理

 

朝の涼しいうちに、草取りやマルチシートの補修作業、畝の整備を行います。
特にさつまいもは、雑草に弱い作物。少し放っておくと雑草に覆われてしまい、芋が太るための栄養を取られてしまうんです。

また、土の水はけや乾燥具合によっては、中耕(ちゅうこう)と呼ばれる土ほぐし作業も必要。土作りこそ、さつまいも栽培の土台です。


🍱 昼:簡単なごはんをサッと!

 

昼食は家に戻って短めの休憩。
体を冷やしすぎないように注意しながら、エネルギー補給をします。


🔁 午後:出荷作業・芋の掘り取り・調整

 

午後は出荷準備や収穫作業に充てる時間です。
さつまいもの収穫は、専用の掘り取り機を使う場合もあれば、人力で手掘りすることもあります

掘り取ったさつまいもはその場で選別し、形の良いもの・そうでないものに分けて、箱詰めへ。
サイズや品種別に仕分け、泥を軽く落とし、見栄えを整える「調整作業」は意外と時間がかかります。


🌇 夕方:翌日の準備・機械の点検

 

一日の締めくくりは、機械や道具の手入れと翌日の準備です。
「明日、雨が降りそうだから収穫を優先しよう」など、天気と相談しながら段取りを考えます。


💭まとめ:毎日が体力勝負。でも…

 

正直、暑さ・寒さ・重労働との戦いで、体力的にはきつい部分もあります。
でもその分、1つ1つの作業に意味があって、自分の手でおいしいさつまいもを育てている実感があります。

次回は、そんな農家のリアル——**「やっててよかったこと・しんどかったこと」**をご紹介します!

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

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成田農園のよもやま話~第10回~

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さつまいもの保存方法 – 美味しさを冬までキープするプロのコツ

 

 

さつまいもの収穫が無事終わったら、次に気になるのは**「どう保存すれば長持ちするの?」**ということですよね。

せっかく手間ひまかけて育てたさつまいも、できるだけ長く、美味しく楽しみたい!
そこで今回は、**冬まで安心して保存できる“さつまいもの保管術”**を、農家目線で詳しくご紹介します。


やっちゃダメ!冷蔵庫保存はNG!

 

まず大前提として、さつまいもは冷蔵庫での保存に向いていません!

理由は「低温障害」が起こるから。
冷蔵庫の中は5℃前後と低温すぎるため、さつまいもの細胞がダメージを受けて、変色・パサパサ・甘み減少といったトラブルが起こりやすくなるんです。


✅最適な保存条件は?

 

さつまいもが快適に過ごせるのは、「秋の縁側」くらいの気候です。

【温度】13〜15℃がベスト!

寒すぎてもダメ、暑すぎても芽が出たり腐敗します。
季節の変わり目は、家の中の玄関や廊下など、涼しくて温度変化の少ない場所を選びましょう。

【湿度】乾燥しすぎは避ける

乾燥しすぎると水分が抜けて硬くなります。新聞紙で包んでおくことで、適度な湿度を保ち、外気の刺激から守ってくれます。

【光】直射日光は厳禁!

日光が当たると、さつまいもが緑化したり、品質が低下する原因に。
段ボール箱などに入れて、暗い場所で保管すると安心です。


保存の手順(おすすめ)

 

  1. 土を軽く払って(洗わない)、新聞紙で1本ずつ包む

  2. 3〜5本ずつまとめて、段ボール箱や通気性のあるかごに入れる

  3. 箱のフタは閉めすぎず、空気が通るようにして風通しの良い日陰に置く

 

収穫直後に水で洗うのはNG。皮を傷めて腐りやすくなります!


長期間保存するなら?こんな工夫も!

 

  • 寒冷地では発泡スチロール+カイロで温度管理

  • 床下収納や野菜用保冷庫を使うと一定温度を保ちやすい

  • 傷モノは早めに食べる!見た目OKでも、ダメージのあるイモは日持ちしません


保存したさつまいもは、どうなる?

 

上手に保存すれば、1〜3ヶ月間は美味しさキープ可能!
しかも、寝かせておく間にさらに糖度が増して、ねっとり系の甘〜い焼き芋が楽しめます!

保存してから焼き芋にした方が、「まるでスイーツ!」と驚くほどの味わいになりますよ。


✨まとめ:ちょっとの工夫で、美味しさが続く!

 

さつまいもは、育てるのも楽しいけれど、収穫後の管理と保存こそが、美味しさを決める“仕上げの一手”

ぜひこの記事を参考にして、寒い冬にもホクホク甘いさつまいもを楽しんでくださいね!

次回は、**「さつまいもを使った簡単レシピ」**をご紹介予定です。
焼き芋以外にも、お菓子やおかずに大活躍ですよ!お楽しみに!

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

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成田農園のよもやま話~第9回~

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さつまいもの収穫!ベストな掘りタイミングと甘さを引き出す熟成術

 

 

今回はいよいよ皆さんお待ちかね──収穫編です!

春に苗を植えてから、長い時間をかけてすくすくと育ってきたさつまいも。ツルがのびて、葉がわさわさと茂り、土の中ではしっかり実を育んできました。
でも、「掘るタイミングっていつがいいの?」「収穫したらすぐ食べていいの?」といった疑問も多いですよね。

そこで今回は、**さつまいもを一番美味しく楽しむための「収穫の目安」と「熟成の方法」**をわかりやすく解説します!


🍁収穫のタイミングは?──葉っぱの色をチェック!

 

さつまいもは、植え付けから約100日〜120日(品種によって変わります)で収穫の時期を迎えます。
そのときの目安となるのが、葉っぱの色や様子です。

目安その1:葉の色が黄色くなってきたらGOサイン!
ツル全体がまだ青々としているうちは、まだ熟成途中。下の葉が黄色く変色し始めたら、さつまいもがしっかり肥大し、糖分も蓄えてきた証拠です。

目安その2:試し掘りでサイズ確認!
数株を試しに掘ってみて、手のひらサイズ以上になっていたら本格的に収穫開始。逆にまだ細かったら、もう1〜2週間待ってもOKです。


⛏収穫時の注意点──優しく、丁寧にが鉄則!

 

さつまいもは皮がとてもデリケート。スコップやクワで勢いよく掘ると、傷が入ってしまって保存性が落ちます。

収穫は“手で掘る”が基本!
まずは株元から少し離れた場所にスコップを刺して、根っこを探るように掘り進めましょう。土を少しずつどけながら、イモの姿が見えてきたら、両手でやさしく引き上げるように掘るのがベストです。

ツルや土はなるべく落とさず、そのままに
収穫直後はイモの皮がまだ水分を多く含んでいて傷つきやすいため、ゴシゴシこすらず、土がついたままの状態で保管しましょう。


🍠収穫してすぐ食べない?──甘みを引き出す「熟成」がポイント!

 

実は、**さつまいもは収穫直後よりも“寝かせたほうが甘くなる”**って知っていましたか?

収穫後の1〜2週間が“甘みアップ”のゴールデンタイム!
掘りたてのさつまいもはデンプンが多く、ホクホク感はあるけど、甘みはまだ控えめ。
これを13〜15℃の適温で1〜2週間保管しておくことで、デンプンが糖に分解され、ぐんと甘みが増すのです。

熟成中は直射日光NG・風通し重視!
直射日光や高温は腐敗の原因になります。土付きのまま新聞紙で包み、風通しの良い日陰で保管しましょう。


✨まとめ:収穫はゴールではなく、始まり!

 

さつまいもの収穫は、ただ掘るだけじゃなく、その後の取り扱いで味が決まるといっても過言ではありません。
土の中で育んだ甘さを、最大限に引き出してあげるためには「適切なタイミング」と「やさしい掘り方」、そして「熟成期間」がとても重要。

次回は、さらにその美味しさを長く楽しむための「保存方法」についてお伝えします!

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

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