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成田農園のよもやま話~第14回~

皆さんこんにちは!

 

千葉県成田市でさつまいもやお米を生産している農家の

成田農園合同会社、更新担当の富山です。

 

 

 

土づくり

 

 

 

「さつまいもは痩せた土地でも育つ」とよく言われます。

確かに生命力の強い作物ですが、美味しくて形の良い芋をつくるには、やはり 土づくりが基本中の基本 です。


理想の土質

 

さつまいもに向いているのは「砂壌土」。ふかふかで通気性があり、水はけが良い土です。

  • 硬い土 → 芋が曲がったり、分かれてしまう。

  • 栄養過多 → ツルばかり伸び、肝心の芋が太らない。

 

つまり「適度に栄養があり、柔らかく、水はけが良い土」が理想的な条件です。


畑の準備

 

苗を植える前には、入念な準備が必要です。

  • 深耕:畑を深く耕し、空気を含ませて根の張りを良くする。

  • 石や根の除去:障害物を取り除き、芋がまっすぐ育つ環境を整える。

  • 畝立て:高畝にすることで、水はけを確保し、雨が続いても根腐れを防ぐ。

 

これらの準備を丁寧に行うことで、健康なさつまいもが育つ土壌が完成します。


自然に優しい土づくり

 

近年は「環境にやさしい農法」への関心も高まっています。

  • 堆肥の利用:落ち葉や家畜のふんを発酵させた堆肥を混ぜ、土を柔らかくする。

  • 有機物の補給:微生物の活動が活発になり、土の栄養バランスが自然に整う。

  • 農薬削減:強い土を作ることで病害虫に負けにくくなり、農薬に頼らない栽培が可能に。

 

このような工夫が、美味しくて安全なさつまいもを育てることにつながっています。


土づくりは農業の出発点

 

「良い土は良い作物を育てる」という言葉があるように、土づくりは農業の根幹です。


農家は畑の状態を五感で感じ取り、代々受け継がれてきた知識と経験を活かしながら、毎年の土づくりに取り組んでいます。

さつまいもは土の力を素直に反映する作物。だからこそ、農家は土と真剣に向き合うのです。


✨ まとめ

 

「栽培の基本サイクル」と「土づくり」は、さつまいも農家の仕事を知る上で欠かせない要素です。

  • 春 → 苗の植え付け

  • 夏 → 生育管理

  • 秋 → 収穫

  • 冬 → 貯蔵・出荷

 

そして、そのすべての基盤となるのが 土づくり


土と向き合い、季節のリズムを大切にすることで、美味しいさつまいもが私たちの食卓に届いているのです。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

千葉県成田市でさつまいもやお米を生産している農家です。

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