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皆さんこんにちは!
千葉県成田市でさつまいもやお米を生産している農家の
成田農園合同会社、更新担当の富山です。
「さつまいもは痩せた土地でも育つ」とよく言われます。
確かに生命力の強い作物ですが、美味しくて形の良い芋をつくるには、やはり 土づくりが基本中の基本 です。
さつまいもに向いているのは「砂壌土」。ふかふかで通気性があり、水はけが良い土です。
硬い土 → 芋が曲がったり、分かれてしまう。
栄養過多 → ツルばかり伸び、肝心の芋が太らない。
つまり「適度に栄養があり、柔らかく、水はけが良い土」が理想的な条件です。
苗を植える前には、入念な準備が必要です。
深耕:畑を深く耕し、空気を含ませて根の張りを良くする。
石や根の除去:障害物を取り除き、芋がまっすぐ育つ環境を整える。
畝立て:高畝にすることで、水はけを確保し、雨が続いても根腐れを防ぐ。
これらの準備を丁寧に行うことで、健康なさつまいもが育つ土壌が完成します。
近年は「環境にやさしい農法」への関心も高まっています。
堆肥の利用:落ち葉や家畜のふんを発酵させた堆肥を混ぜ、土を柔らかくする。
有機物の補給:微生物の活動が活発になり、土の栄養バランスが自然に整う。
農薬削減:強い土を作ることで病害虫に負けにくくなり、農薬に頼らない栽培が可能に。
このような工夫が、美味しくて安全なさつまいもを育てることにつながっています。
「良い土は良い作物を育てる」という言葉があるように、土づくりは農業の根幹です。
農家は畑の状態を五感で感じ取り、代々受け継がれてきた知識と経験を活かしながら、毎年の土づくりに取り組んでいます。
さつまいもは土の力を素直に反映する作物。だからこそ、農家は土と真剣に向き合うのです。
「栽培の基本サイクル」と「土づくり」は、さつまいも農家の仕事を知る上で欠かせない要素です。
春 → 苗の植え付け
夏 → 生育管理
秋 → 収穫
冬 → 貯蔵・出荷
そして、そのすべての基盤となるのが 土づくり。
土と向き合い、季節のリズムを大切にすることで、美味しいさつまいもが私たちの食卓に届いているのです。
次回もお楽しみに!
千葉県成田市でさつまいもやお米を生産している農家です。
お気軽にお問い合わせください。
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