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皆さんこんにちは!
成田農園合同会社、更新担当の富山です。
~畑作りから収穫まで、1本のさつまいもに込められた農家の想い~
今日からは、さつまいもがどのように育ち、皆さんの食卓に届くのか――
その舞台裏をシリーズでお届けしていきます🍠
第一回は、「さつまいも栽培の1年間の流れ」について。
一見シンプルに思えるさつまいもの栽培ですが、実は春から冬まで、約1年がかりの丁寧な工程があるんです。
季節 | 作業内容 |
---|---|
春(4〜5月) | 土作り・苗植え |
夏(6〜8月) | つるの管理・雑草対策・病害虫の防除 |
秋(9〜11月) | 収穫・熟成 |
冬(12〜2月) | 保存・選別・出荷準備 |
さつまいもの栽培は、「良い畑づくり」から始まります。
まず、前年の秋から畑を耕し、雑草や残根を取り除きます。
その後、春には水はけがよく、適度に栄養のあるフカフカの土壌に整え、畝(うね)を立てます。
ここでの土作りがうまくいっていると、根が真っ直ぐ深く伸び、形の良いさつまいもになります。
苗植えは気温と地温が安定してからが勝負!
北総台地のような温暖な地域では4月中旬〜5月上旬にかけて、**切り苗(つる苗)**を畑に植えていきます。
苗を植えてから夏にかけては、ぐんぐんとつるが伸びて畑一面が緑に覆われる季節です。
ただし、つるが伸びすぎてしまうと養分がイモに届かず、実が太らない「つるボケ」の原因になります。
このため、つる返し(つるの先端を持ち上げて根が出ないようにする)という手作業が欠かせません。
同時に、夏場は雑草の勢いもすごい時期。
放っておくとさつまいもが日陰になってしまうため、草取りも地道な作業が続きます。
また、病害虫(アブラムシ、ヨトウムシなど)も出やすいため、農薬の使用を最小限に抑えながら健康な葉と茎を守る管理が求められます。
夏の間じっくり育ったさつまいもは、秋になるといよいよ収穫の季節です。
畑の土をめくりながら、1本ずつ丁寧に掘り出す収穫作業。
力を入れすぎると折れてしまうこともあるため、とにかく慎重に、優しく掘り上げる必要があります。
収穫後すぐのさつまいもは、水分が多く、まだ甘みも控えめ。
ここからがもう一つの勝負どころ――熟成です!
収穫したさつまいもは、温度13〜15℃・湿度85〜90%という条件を保った熟成庫で2〜4週間ほど寝かせます。
すると、デンプンが糖に変わり、あのねっとりとした甘さが生まれるのです。
冬になると、熟成を終えたさつまいもを、保存状態を保ちながら順次出荷していきます。
形が良いものを贈答用に
中サイズはスーパー・直売所へ
キズのあるものは加工用や焼き芋向けに
保存中も、乾燥や凍結、カビなどを防ぐため、定期的な状態チェックが欠かせません。
農家によっては、この時期に来年の土づくりや堆肥の仕込みを始めるところも。
つまり、さつまいも作りに“オフシーズン”はないのです。
私たちが普段何気なく食べているさつまいも。
でもその1本には、春の土作りから始まり、夏の草取り、秋の収穫、冬の保存まで、1年がかりの作業と愛情が詰まっています。
とくに、北総台地のような自然豊かな土地では、**土と気候の力を最大限に活かすための“人の手”**が欠かせません。
次回は、【苗植えのコツと、甘いさつまいもを作る秘訣】を詳しくお届けします!
これからさつまいも作りに挑戦したい方にも、ぜひ参考にしていただければと思います🍠
次回もお楽しみに!
皆さんこんにちは!
成田農園合同会社、更新担当の富山です。
~千葉の豊かな土で育まれた、甘さとしっとり感が自慢のさつまいも~
今回は、成田農園のある千葉県北部に広がる【北総台地(ほくそうだいち)】で栽培されている、今注目のさつまいも「紅はるか(べにはるか)」をご紹介します。
全国的にも有名になりつつあるこの品種。
でも、北総台地で育った紅はるかには、他の産地にはない特別な美味しさがあるんです。
千葉県北部の台地エリアを指す「北総台地」は、成田市・印西市・佐倉市・香取市などにまたがる広大な農業地域です。
この地域は古くから畑作が盛んで、水はけが良く、通気性に優れた赤土壌が特徴。
さつまいもを育てるには、実はこの「水はけの良さ」と「ミネラルを含む土」が重要なポイント。
北総台地の畑は、まさに紅はるかのための理想的な環境と言えます。
「紅はるか」は、従来のさつまいも(紅あずまやベニアズマなど)よりも、
より鮮やかな紅色の皮
より強い甘さ
よりしっとりとしたなめらかな食感
を持つ、まさに“次世代型”さつまいも。
特に、熟成させると糖度が50度近くにまで上がるとも言われており、
焼き芋にしたときの甘さは、まるでスイートポテトのようだと大人気です!
北総台地の紅はるか農家さんは、収穫後すぐに出荷しないのが特徴です。
土から掘り出したばかりの紅はるかは、まだ甘さが十分に引き出されていません。
そこで、温度と湿度を管理した貯蔵庫で数週間〜1か月程度熟成。
この熟成期間を経て、でんぷんが糖に変化し、驚くほど甘くなるのです。
また、収穫や選別も一つ一つ丁寧に手作業で行い、見た目の美しさと品質を両立させています。
北総台地の紅はるかは、そのまま焼くだけで十分美味しいのですが、
おすすめの食べ方をいくつかご紹介します!
定番の焼き芋(オーブン or トースターでじっくり)
→ 外は香ばしく、中はねっとりとろける甘さ!
紅はるかのスイートポテト
→ 皮まで使えば、自然な色味とコクが引き立ちます。
天ぷらや煮物
→ しっとり甘いので、味付けをシンプルにすると絶品。
冷やし焼き芋
→ 夏場は冷蔵庫で冷やすとスイーツ感覚で楽しめます。
北総台地の紅はるかは、大きすぎず均一なサイズ感も人気の理由。
5kg〜10kgの箱詰めで、農家さん直送・通販も対応していることが多く、リピーターも多数!
「健康的なおやつに」
「子どもにも安心して食べさせたい」
「秋冬の贈り物にぴったり」
そんな声に応える、甘さ・品質・栽培環境がそろった逸品です。
紅はるかは、品種の魅力だけでなく、育つ土と作り手のこだわりによって味わいが変わります。
北総台地の赤土と丁寧な農法が、他にはない“本物の甘さ”を引き出してくれています。
季節の恵みとして、ぜひ一度、北総台地の紅はるかを味わってみてください。
きっと、「また食べたい」と思っていただけるはずです。
次回もお楽しみに!