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成田農園のよもやま話~第13回~

皆さんこんにちは!

 

千葉県成田市でさつまいもやお米を生産している農家の

成田農園合同会社、更新担当の富山です。

 

 

 

栽培の基本サイクル 🌱

 

 

 

さつまいもの栽培は、単に苗を植えて収穫するだけではありません。


農家の一年は、春の苗植えから始まり、夏の生育管理、秋の収穫、冬の貯蔵と出荷まで、きっちりとしたサイクルで動いています。

まるでリズムを刻むように、この流れを守ることが美味しい芋づくりにつながります。


🌸 春:苗の植え付け

 

春は、畑がにぎやかになる季節です。

冬の間に準備してきた畑に、いよいよ苗を植え付けます。

  • 畝立て:まず土を高く盛り上げて畝をつくります。水はけを良くし、根が伸びやすい環境を整える大切な工程です。

  • マルチ張り:黒いビニール(マルチシート)を畝にかぶせ、土の温度を保ち、雑草を防ぎます。

  • 苗挿し:ツルからとった苗を、斜めに差し込むように植えます。挿し方によって芋の形が変わるため、農家の経験と勘が光る瞬間です。

 

植え付け直後は根が弱く、水分を欲しがるため、しっかり水やりを行います。

ここで苗が元気に根付くかどうかが、その後の生育を大きく左右します。


☀️ 夏:生育管理

 

夏は、さつまいもがぐんぐん成長する時期。

ツルが伸び放題になるため、管理作業が欠かせません。

  • 除草作業:雑草が生えると、芋の養分や水を奪ってしまうため、草取りは必須です。

  • ツル返し:さつまいものツルは地面に触れると根を出し、そこに栄養が取られてしまいます。余分な根を防ぐために、ツルをひっくり返して元の株に栄養を戻す作業を行います。

  • 水やりと肥料:雨が少ない時期には水やりをし、芋の肥大を助ける追肥を施すこともあります。

  • 病害虫対策:ヨトウムシやアブラムシなど、芋や葉を食べてしまう害虫が現れるため、畑の見回りは欠かせません。

 

この時期の管理を怠ると、収穫量や品質に直結するため、農家にとっては腕の見せ所です。


🍂 秋:収穫

 

秋になると、いよいよ収穫の季節を迎えます。

  • 時期:霜が降りる前、10月〜11月がベスト。霜に当たると芋が傷み、保存が難しくなってしまいます。

  • 収穫作業:スコップや専用の掘り取り機を使い、土を丁寧に掘り起こします。さつまいもは皮が薄くデリケートなので、ちょっとした傷が商品価値を下げてしまいます。一本一本、慎重に扱う姿勢が大切です。

  • 収穫の喜び:大きな芋が出てくると「やった!」という声が上がり、畑は笑顔に包まれます。農家にとって、一年の努力が報われる瞬間です。


❄️ 冬:貯蔵・出荷

 

収穫後すぐのさつまいもは、まだ甘みが少なく、でんぷん質が多めです。

ここで大切なのが「貯蔵」です。

  • キュアリング:収穫後すぐに芋を専用の場所で乾かし、表面をコーティングして傷を治します。これにより保存性が高まり、甘みも引き出されます。

  • 貯蔵庫:温度は13〜15℃、湿度は80〜90%を保ち、さつまいもにとって快適な環境をつくります。

  • 出荷:冬の間は市場やスーパー、直売所へ。最近はネット通販やふるさと納税でも人気が高まっており、販路は広がっています。

 

このように、一年を通してリズムを大切にしながら、農家は自然と向き合っているのです。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

千葉県成田市でさつまいもやお米を生産している農家です。

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