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成田農園のよもやま話~第16回~

皆さんこんにちは!

 

千葉県成田市でさつまいもやお米を生産している農家の

成田農園合同会社、更新担当の富山です。

 

 

 

🌾 さつまいもの植え付け ― 形と収量を決める分岐点

 

 

 

苗作りで育てた元気な苗を畑に植えるのが 植え付け の工程です。

多くの地域では5月頃、気温と地温が安定した時期に行われます。

この作業はただ苗を土に挿すだけではなく、収穫の形や量を左右する分岐点 ともいえる大切なステップです。


🏞️ 畑の準備 ― 畝立てとマルチシート

 

まずは畝を作ります。畝は水はけを良くし、根の成長を助ける役割があります。

その上に黒いマルチシートを張るのが一般的です。

  • 雑草を防ぎ、管理作業を軽減

  • 地温を高めて苗の根付き(活着)を促進

  • 土壌の水分を保持し、乾燥を防止

この準備をきちんと行うかどうかで、苗の成長スピードや安定性が大きく変わります。


🌱 苗の挿し方 ― 三つの方法と特徴

 

さつまいもの苗の植え方には主に3種類があり、それぞれ仕上がりの形や収穫量に影響します。

  • 斜め植え
     最も一般的で、芋の形がバランス良く揃いやすい。見た目の良いさつまいもを狙うときに使われます。

  • 船底植え
     苗の根元を曲げ、船底のようにU字に植える方法。大きく育ちやすく、収穫量を増やすのに向いています。

  • 水平植え
     苗を寝かせるように横に挿す方法。たくさんの芋がつきやすいですが、形が不揃いになる傾向があります。

農家は「量を取るか、形を揃えるか」を考えながら、目的に応じた植え方を選びます。


💧 植え付け後の管理 ― 苗を守る日々

 

植え付け直後は、苗がまだ根を張っていないためとてもデリケートです。

  • 根付くまではたっぷりと水を与える

  • 強風や雨で苗が倒れたり抜けたりしないよう注意

  • 枯れた苗が出た場合はすぐに補植してバランスを保つ

この時期の数週間をどう乗り越えるかで、秋の収穫の成否が決まるといっても過言ではありません。


✅ まとめ

 

植え付けは、収穫の「形」と「量」を決める重要工程です。

  • 畝づくりとマルチ張りで土台を整える

  • 挿し方を工夫して狙い通りの収穫を目指す

  • 植え付け直後の丁寧な管理で苗を守る

 

苗作りで生まれた命を畑に送り出し、力強い成長へとつなげていく――植え付けは、さつまいも栽培の大きな節目です。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

千葉県成田市でさつまいもやお米を生産している農家です。

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