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皆さんこんにちは!
千葉県成田市でさつまいもやお米を生産している農家の
成田農産合同会社、更新担当の富山です。
目次
サツマイモづくりは、苗を植えて終わりではありません。
むしろ本番は収穫作業です。
どれだけ生育が順調でも、掘り取りで皮を傷つけてしまうと、商品価値や貯蔵性が大きく下がってしまいます。⚠️
特にサツマイモは、
皮が薄く傷つきやすい
打撲で変色しやすい
傷口から腐敗が進みやすい
という特徴があるため、**「早く掘る」より「丁寧に掘る」**が重要です。
今回は、サツマイモ農家さん向けに、
鍬や専用掘り取り機を使った収穫作業のポイントを、実務目線でわかりやすく解説します。
収穫時に起きる小さな傷は、出荷時に大きな差になります。
表皮はく離(皮むけ)
先端欠け・側面の擦り傷
打撲による黒変
傷口からのカビ・腐敗
これらは見た目の問題だけでなく、
貯蔵中のロス増加やクレームの原因にもなります。
つまり収穫作業は、収量を確定する工程ではなく、品質を決定する工程です。
早掘りは肥大不足、遅れすぎは裂開・害虫リスクが増えることがあります。
品種・作型・天候を踏まえ、試し掘りでサイズ・皮の状態を確認しましょう。
事前につるを整理しておくと、掘り取り位置が把握しやすくなり、
機械・鍬どちらでも傷リスクを下げられます。✂️
雨直後の過湿土壌は、土が重く付着しやすく作業性が悪化。
逆に乾きすぎると土が締まり、掘り取り抵抗が増えます。
**“適度に乾いた日”**を狙うのが理想です。☀️
小規模圃場や品質重視区画では、鍬による手掘りが有効です。
ただし、掘り方を誤ると傷が増えるため、手順が大切です。
株元から少し離した位置に鍬を入れる
一気に当てにいかず、土を外側から崩す
イモの位置を確認しながら周囲を広げる
首部(つる側)を持って無理なく引き上げる
鍬先を深く入れすぎない
テコで強くこじらない
引き抜くときにねじらない
「見えてから丁寧に」が基本です。
見えないまま力任せに動かすと傷が一気に増えます。⚠️
面積が広い圃場では、専用掘り取り機で効率化が可能です。
ただし機械収穫こそ、事前調整が品質を左右します。
掘り取り深さ
進行速度
ふるい・搬送部の振動設定
土壌条件に応じた作業タイミング
速度を上げすぎない
イモ同士がぶつかる落差を小さくする
収穫後の放置時間を短くする
作業者の受け取り動作を丁寧に統一する
機械化は「省力化」の道具ですが、
品質を守るには**“低衝撃で扱う運用”**が必須です。
サツマイモは収穫直後ほど皮がデリケートです。
ここでの扱いが、その後の貯蔵性を大きく左右します。
投げない・落とさない
コンテナに詰め込みすぎない
直射日光下に長時間置かない
泥を無理にこすって落とさない
収穫コンテナの内面を清潔に保つ
ほんの少しの丁寧さが、出荷品質と歩留まりを守ります。
収穫はゴールではなく、貯蔵への入口です。
傷を最小化したうえで、次工程を整えましょう。
表面水分を落ち着かせることで、腐敗リスク低減に役立ちます。
温湿度を管理し、表皮を安定化させることで、貯蔵中の傷みを抑えやすくなります。
傷・変形・サイズを基準化し、出荷先ごとに規格を揃えると信頼につながります。
➡ 改善:圃場が落ち着くまで待ち、作業性の良い状態で掘る。
➡ 改善:速度より損傷率を指標に調整。結果的に利益が残る。
➡ 改善:投入高さを低くし、詰め込み量を適正化。
➡ 改善:収穫・運搬・選別の共通ルールを明文化して共有。
サツマイモの収穫作業は、
**「掘る技術」と「扱う技術」**の両方が必要です。
鍬なら外側から丁寧に
掘り取り機なら設定と速度管理を最適化
皮を守る低衝撃の取り扱いを徹底
収穫後の乾燥・選別・貯蔵まで一体で管理
この流れを標準化することで、
見た目・日持ち・出荷品質が安定し、結果として農園の信頼と単価アップにつながります。✨
「たくさん掘れた」から一歩進んで、
「傷を出さずに届けられた」を目指していきましょう。
次回もお楽しみに!
千葉県成田市でさつまいもやお米を生産している農家です。
お気軽にお問い合わせください。
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